テキストの改変

こんにちは、サンデーです。

僕がよく受ける質問の一つに「アフィリエイトリンクのテキストは勝手に改変してもいいんでしょうか?」というのがあります。

もちろんASPの規約にもある通り、勝手に変更するのはNGです。

変更したい場合は広告主に許可をもらわないといけません。

でも、広告主の用意したテキスト以外で作っているサイトはたくさんあるし、「本当にいちいち許可をもらっているの?」という疑問もあるでしょう。

そこで、アフィリエイトリンクの改変について実際のところはどうなのかをお話します。

基本的には改変NG

アフィリエイトリンクの改変は、基本的にはNGです。

これはだいたいどのASPも規約に書いています。

たとえばA8.netはこんな感じ。

広告素材の改変は禁止していますので、オリジナルの広告素材を掲載することはご遠慮ください。

広告素材を改変したことによって、成果報酬が正しく反映されなくなった場合はサポート対象外になります。

A8.net サポートページより

アクセストレードも禁止です。

画像の加工やテキストの編集など、広告表現の変更をともなうリンクコード改変はパートナー利用規約で禁止されています。

特別に許可された場合を除き、絶対に行わないでください。

アクセストレード よくある質問より

afb(アフィビー)も禁止ですね。

広告のリンクコード変更は禁止となっております。

afb(アフィビー) よくある質問より

自由なテキストを使いたいなら「自由テキスト」を使うか「商品リンク」を使わないといけません。

「自由テキスト」のリンクなら、自由に編集して使うことができます。

自由テキスト

「商品リンク」なら広告主サイトの好きなページをリンク先に指定できるし、オリジナルのバナーを作ってリンクを張ることもできます。

商品リンク

といっても、全てのプログラムに「自由テキスト」や「商品リンク」があるわけではありません。

むしろ、ないプログラムの方が多いのが実状。

「自由テキスト」や「商品リンク」がないプログラムの場合、テキストを変更するときは広告主に許可をもらわないといけません。

ASPのプログラム詳細ページにある「広告主お問い合わせ」からメールを送ります。

広告主お問い合わせ

広告主の許可が出たらテキストの変更ができます。

一応、これが基本の流れです。

とはいえ、比較サイトでは大量に商品を並べないといけないし、「いちいち許可を取るのは面倒くさすぎる……」というときもあるでしょう。

楽天アフィリエイトなんて文言が長すぎて、デフォルトのままだと何の商品か分からないですし。

楽天アフィリエイトのリンク

実際は広告主が用意していない「⇒ 〇〇(商品名)の詳細はこちら」というリンクもよく見かけます。

ボタン画像を使っているサイトも多いですしね。

そんなライバルを見て、「本当に許可を取っているの?」と疑いたくなりますよね。

なので、もうちょっと突っ込んで考えてみましょう。

広告主の立場になって考えてみよう

なぜテキストの改変が規約違反になっているのか、広告主の立場に立って考えてみましょう。

改変がNGになっているのは、改変によるリスクを避けるためです。

「⇒ 業界最安値はこちら」と書いてあるのに対して、リンク先の商品が最安値でなかったら読者は不信感を持ってしまいます。

「⇒ 絶対に痩せるサプリはこちら」なんて書いていると、不信感どころか薬機法違反になるケースだってあります。

これでは企業のブランドイメージを損ないかねません。

勝手にテキストを変えられるのは、企業にとってリスクなんですね。

でも、それが「読者のためになる変更」だったらどうでしょう?

商品名のみ記載したリンクより、「⇒ 〇〇の詳細はこちら」と書いた方が読者に伝わりやすかったとしたら?

そもそもリンクテキストは文言を変えるだけでクリック率が変わってきます。

たとえば以下の3つのリンク。

⇒ 〇〇(商品名のみ)
⇒ 〇〇の詳細はこちら
⇒ 〇〇の詳細を見る

些細な違いですが、これだけでクリック率やその後の成約率が変わってくるんですね。

こういう「読者のためになる変更」をした場合、広告主・ASP・アフィリエイター・読者の4者に何かデメリットはあるでしょうか?

広告主 まっとうな購入者が増える
ASP 購入者が増えて手数料収入が増える
アフィリエイター 売上が上がる
読者 情報が理解しやすくなる

あら。全員にメリットがありますね。

実は「読者のためになる変更」ならデメリットどころか、逆に全員の利益になるんです。

アフィリエイターが自分の利益のためだけに行動したら読者や広告主に迷惑をかけますが、全員の利益を考えた行動なら全員が幸せになります。

にもかかわらず、ASPがテキストの改変をNGにしているのは、自分のことばかり考えるアフィリエイターがいるからです。

広告主としても自分勝手な改変をする人は排除したいので、規約上はNGにしておかないといけません。

なので、「メリットのある改変をしてくれる人ばかりなら問題視はしないんだけどねぇ」というのが広告主の本音ではないでしょうか。

この点は、公式サイトの商品画像のキャプチャを使用するときも同じだと思います。

実際にペナルティはあるのか?

では、実際の運用上はどうなのでしょう。

広告主にリンクテキスト変更のお願いをすると、「OKです」と返事をくれる企業もあれば、わざわざ専用のリンクまで作ってくれる企業もあります。

しかし、1ヶ月以上も返事がなかったり、まったく返事をくれないところもわりとあります。

広告主にとっても「良識ある変更は許可したい。でも悪意のある変更は防ぎたいから、完全にOKとは言い切れない」というジレンマもあるのではないでしょうか。

悪意ある変更をされたときの措置として、非承認や提携解除ができる道を残しておきたいのかもしれません。

ただ、良識ある改変でペナルティを受けたという話はあまり聞いたことありません。

アフィリエイターからすると、リンクの文言を変えてどちらにアクセスがあるかテスト(ABテスト)をすることはしょっちゅうあります。

そのたびに許可を申請するというのは、ちょっと実務からかけ離れている気もしますし。

僕が言えるのはここまでです。あとは自分の良識に沿って判断するのがいいでしょう。

もちろんすべては自己責任ですけどね。

意識しておきたいのは、アフィリエイトで関わる4者(広告主・ASP・アフィリエイター・読者)の全員の利益になるかどうかです。

誰かがデメリットを被る行為はやってはダメです。

ビジネスにおいてはステークホルダー(利害関係者)すべての利益を目指すのが基本です。

テキストの改変については、その点を基準に判断するといいのではないでしょうか。